停電した冷蔵庫の食品、いつまで食べられる?判断の目安
復旧して再び冷えても、停電中の安全が戻るわけではありません。扉を開けた回数、庫内温度、食品の種類から判断します。

まず結論
停電中は扉を閉めたままにし、復旧後は「停電時間・実測温度・食品の種類」で判断します。
- 味見で安全確認しない
- 生もの・乳製品・作り置きから先に判定する
- 冷凍品は氷の結晶と温度も確認する
「また冷えた」「においが平気」では判断できないと分かり、時間・温度・食品別に優先順位をつけられます。
まず知っておきたいこと
停電後、冷蔵庫が動き出して食品が冷たくなっても、停電中に増えた細菌が元に戻るわけではありません。病原菌は見た目や臭いを変えないこともあるため、「臭くない」「再冷却された」だけで食べられるとは判断できません。
厚生労働省は、停電中に庫内温度へ影響する扉の開閉を控え、温度管理を行うよう案内しています。家庭では温度計がないことも多いため、停電時間と扉の開閉、食品の種類を組み合わせて保守的に判断します。
ちえコレ編集部で確認
編集部で「時間」だけの判断表にしなかった理由
編集部で厚生労働省の停電時案内、家庭の食中毒予防、米国の食品別判定表を同じ項目に並べ、停電時間、庫内温度、扉の開閉、食品の種類のどれが判断に使われているかを確認しました。
確認すると、「停電から4時間」だけでは足りませんでした。4時間は扉を閉めた冷蔵庫の参考値で、温度を保てたか、肉・魚・乳製品・作り置きか、冷凍品に氷の結晶が残るかまで見て初めて判断できます。
停電中にすること
- 1停電開始時刻を記録する
正確でなくても、気づいた時刻と電力会社の情報を残します。復旧時刻も記録し、合計時間を判断材料にします。
- 2扉を開けない
中身を確認するための開閉で冷気が逃げます。冷蔵庫・冷凍庫とも、必要がなければ閉じたままにします。
- 3長期化するなら保冷へ移す
十分な氷や保冷剤があり、4℃程度以下を維持できるクーラーボックスへ優先度の高い食品を移します。移動のために何度も扉を開けないよう、一度で行います。
復旧後、先に判定する食品
| 比較項目 | 廃棄を優先して考える | 状態を確認して残しやすい |
|---|---|---|
| 肉・魚・卵 | 生、加熱済み、作り置き、卵料理 | 氷の結晶が残る冷凍品は温度も確認 |
| 乳製品 | 牛乳、ヨーグルト、生クリーム、柔らかいチーズ | バターなどは製品表示と温度で判断 |
| 野菜・果物 | 切ったもの、調理済みのもの | 未カットのものは外観と保存条件を確認 |
| 調味料・加工品 | 開封後要冷蔵で傷みやすいもの | 未開封・常温保存可能なものは表示を確認 |
「4時間」は扉を閉めた冷蔵庫の参考値
米国農務省系のFoodSafety.govは、扉を閉めた冷蔵庫で安全に保冷できる目安を停電から最大4時間と案内しています。満杯の冷凍庫は約48時間、半分程度なら約24時間という目安もあります。ただし冷蔵庫の性能、室温、詰め方、開閉回数で変わるため、日本の家庭で一律に保証する数字ではありません。
温度計があり、食品が4℃程度以下に保たれていたと確認できるなら、有力な判断材料になります。時間が不明、庫内がぬるい、肉汁が他の食品へ付着した場合は、食べる側の体調も考え、廃棄を優先します。
復旧後に冷たければ食べられる?

電気が戻って一晩たち、全部また冷たくなりました。見た目も普通です。

再冷却された時点の温度だけでは、停電中に何度まで上がり、何時間続いたか分かりません。特に肉・魚・卵・乳製品・作り置きは、停電時間と温度を確認できなければ慎重に判断してください。味見は判定方法になりません。
よくある質問
外が寒ければ、食品をベランダへ出してよいですか?
外気温は変動し、日射、動物、汚れにさらされます。USDAも雪の中へ直接置く方法を勧めていません。温度管理できるクーラーボックスと氷・保冷剤を使います。
溶けかけた冷凍食品は再冷凍できますか?
氷の結晶が残る、または冷蔵温度程度を保っていたと確認できる場合は再冷凍できる可能性があります。ただし品質は落ちます。完全に解凍し温度管理が不明な食品は廃棄を優先します。
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