離れて暮らす親を詐欺電話から守るための設定と約束
詐欺の手口を全部覚えるより、犯人と話さない電話設定と「お金の話なら切って家族へ」の共通ルールを作ります。

まず結論
「知らない電話に出ない」を設定で実現し、お金の話が出たら必ず切って確認する約束を決めます。
- 留守番電話・番号表示・非通知拒否を使う
- 表示番号やビデオ通話だけで本物と判断しない
- 警察相談#9110と消費者ホットライン188を見える場所へ
注意力へ頼らず、電話が鳴る前・出る前・お金の話が出た後の3段階で被害を止める仕組みを作れます。
まず知っておきたいこと
「怪しい電話に気をつけて」と伝えるだけでは、電話が鳴った瞬間の判断を親へ任せることになります。警察庁は、特殊詐欺を防ぐには犯人と話さないことが最も効果的とし、番号表示・非通知拒否、防犯機能付き電話などを案内しています。
最近は警察官を名乗り、ビデオ通話や偽サイトを使って信用させる手口も案内されています。番号表示、制服の映像、相手が知っている個人情報だけで本物と判断せず、「一度切って、自分で調べた公式番号へかけ直す」を家族共通のルールにします。
実際にあった声
家族へ確認したことで止まったケースがある
だましの電話を受けても被害に遭わなかった人の調査では、家族や親族が内容を見破ったケースが多く、息子からの普段の声かけが被害防止につながった例も確認されています。
「気をつけて」と一度伝えるだけではなく、普段から連絡を取り、お金の話が出た時に電話する相手を2人以上決めておくことが重要です。親が失敗した時だけ責める関係では、次の不審電話を相談しづらくなります。
3段階で電話を止める
- 11. 鳴る前に減らす
固定電話の非通知拒否、国際電話の利用休止、迷惑電話ブロックなど、契約中の電話会社で利用できるサービスを確認します。
- 22. 出る前に相手を選ぶ
常時留守番電話にし、知っている相手でも録音を聞いてから折り返します。番号表示があっても信用の証明にはしません。
- 33. お金の話が出たら切る
「逮捕」「還付金」「未納」「口座を調べる」「現金・カードを預かる」などが出たら、理由を問わず一度切り、家族と公式窓口へ確認します。
家族で決めて紙に書く5つの約束
- 1電話でお金を決めない
振込、送金、カード、暗証番号、金地金など、お金の話は電話中に実行しません。
- 2一度切る許可を出す
役所や警察を名乗っても「家族に確認します」と切ってよい、と普段から伝えます。失礼を心配しなくてよいルールにします。
- 3折り返す番号を固定する
相手が伝えた番号や着信履歴ではなく、公式サイト・広報紙・通帳などで確認した番号へかけます。
- 4家族の確認先を2人以上にする
一人が出られない時の代替連絡先を決めます。合言葉はSNSから推測しにくいものにします。
- 5相談番号を電話の横へ置く
警察相談#9110、消費者ホットライン188、取引銀行の公式番号を大きな文字で置きます。緊急時は110番です。
相手の言葉より、こちらの確認手順を優先する
| 比較項目 | 相手が言うこと | 家族側の行動 |
|---|---|---|
| 警察「あなたに逮捕状が出ている」 | 電話を切るな、秘密にしろと迫る | 切って#9110または警察署の公式番号へ確認 |
| 役所「還付金がある」 | ATMへ誘導する | 自治体の代表番号へ自分から確認 |
| 銀行「口座が危険」 | 暗証番号やカードを求める | カード記載の公式窓口へ確認 |
| 家族「事故で急にお金が必要」 | 番号が変わった、声が違う理由をつける | 普段の番号と別の家族へ確認 |
表示された番号が警察なら本物?

電話機に警察署らしい番号が表示され、ビデオ通話では制服も見えました。

表示番号や映像は本人確認になりません。警察庁は、警察官に偽装した電話番号やビデオ通話を悪用する詐欺を注意喚起しています。一度切り、その警察署の公式サイトにある代表番号へ自分からかけ直してください。
よくある質問
親が留守番電話を嫌がります。どう話しますか?
「疑っているから」ではなく「全員が知らない番号へ直接出ない家族ルールにした」と伝えます。家族側も同じ運用にし、必要な相手には録音後に折り返すと共有します。
固定電話を解約するのが一番ですか?
生活や医療・地域連絡で必要な場合があります。解約だけでなく、番号表示、非通知拒否、留守番電話、防犯機能付き電話、国際電話の休止など、利用状況に合う組み合わせを検討します。
参考情報
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